どうも、ザウバーです。
今回からある企画を始めたいと思います!
その名も、勝手にサッカー批評
です。
第一回となる今回は、ポルトガルの名門チーム、スポルティング・リスボンの今を探りたいなと思います。
スポルティング・リスボンは、ポルトガルの首都リスボンにあるクラブで、これまでにリーグ18回、カップ19回、スーパーカップを7回獲得している超名門クラブ。
ユースシステムが優秀とされ、これまでにフィーゴやクリスティアーノ・ロナウド、クアレスマ、ナニ、モウチーニョ、ヴェローゾなどのスーパースターを輩出してきた実績を持ちます。
そんなスポルティングなのですが、ここ数年苦しいシーズンを送っています。
リーグタイトルからは01/02シーズン以来遠ざかり、2008年のスーパーカップ以来タイトル無し。
特に今シーズンはスポルティングの歴史の中でも特に酷いシーズンとなっています。
何故ポルトガル屈指の名門クラブがここまで苦しむのか?
1/26現在のデータで分析しました。
①監督を2度交代している
スポルティングは今シーズンに入ると、契約を5月に延長したばかりだったサ・ピント監督を成績
不振によりか10月初旬に解任すると、続いてやってきたヴェルコーテレン監督も成績を残せず、
わずか2か月で解任。そして現在はフェレイラ監督が1月から指揮を執っています。
監督がコロコロと変わると当然戦術面も成熟しません。
監督交代がプラスに出る場合(例:昨シーズンのチェルシー)もありますが、今のところスポルテ
ィングにその様子は見られません。
②財政難?
スポルティングは現在、大変な財政難に苦しんでいると言われています。
そのためか、現在選手を多く放出する形となっています。
この冬だけでもレディングにダニエル・カリーソが移籍し、アトレティコ・マドリーにインスーアが移
籍、そしてイズマイロフはポルトに移籍と主力級の選手が次々と新天地に旅立っています。
一部報道ではエースのファン・ウォルフスウィンケルにもオファーが届いているとされ、放出も充
分に考えられます。
③フロントの”迷走”
おそらくこの記事をご覧になってる方はTwitterの交友関係からしてグーナーの方が多いと思う
のですが、スポルティングフロントの迷走っぷりはアーセナルを上回ります。
レディングに移籍したカリーソの推定移籍金は約75万ユーロと言われています。しかし、このオ
ファーを受ける前にセビージャから約300万ユーロのオファーを受けていたとされており、売り時
を完全に間違えています。
さらに、今冬スポルティングはポルトからミゲル・ロペスをチームに加えましたが、この時の取引
が約550万ユーロの移籍金+イズマイロフの譲渡という形だったこと。そのロペスは右サイドバッ
クが本職の選手なのですが、右サイドバックにはすでに若手のセドリック・ソアレスが定着。さらに
ロペス加入から数日後に左サイドバックでレギュラーだったインスーアを約350万ユーロ(その約
半分は前所属のリヴァプールへ)で放出。補強ポイントが明らかにズレています。
④点が取れない
今シーズンのスポルティングは、とにかく点が取れません。
今シーズンのリーガでの総得点は15試合中14点。1試合に1点取れていない計算になります。
チーム得点王もファン・ウォルフスウィンケルの5点と現在リーガ得点王のオスカル・カルドソが
13得点なことを考えると明らかに物足りません。(そう、カルドソはスポルティングの総得点の9
割以上を1人で取ってることになります。)
失点数は16とリーガでも4番目にいいのですが、得点数はリーガ13位タイと、得点力不足は明
らかです。
いいタレントは揃っているのですがね・・・
では今のスポルティングに何ができるのでしょうか?
①フロントの総入れ替え
まずはここから手を入れなければなりません。
これにはソシオが協力してフロントの刷新を呼びかけなければなりません。
ここを変えないとスポルティングは復活どころかこのまま低迷を続け、最悪降格の可能性も出て
きます(実際に現在降格圏まで4ポイントです)。
②超攻撃的サッカーをチームに浸透させる
前述のとおり、スポルティングは現在点が取れません。
リスクはありますが、超攻撃的サッカーにスタイルを変える必要性があると思います。
超攻撃的サッカーでスペインのラージョなどは今シーズン躍進しています。
ウォルフスウィンケル、カペル、カリージョの3人がもっと点を取らなければなりません。
③ユースから選手を積極起用するべき
スポルティングのトップチームはこのような状況でも、国内屈指のユースシステムを持スポルティ
ングです。ユースから新しいスターの登場を願って起用するのも選択肢の1つです。
④主力を放出しない
こればかりはチームの財政状況もあるのであれこれ言えませんが、これ以上主力を放出すると
本当にマズいことになりかねません。
この4つです。
スポルティングは今変革の時期に来ています。
チームが今の苦境から脱し、再びポルトガルの頂点に君臨する時はいつのなるのでしょうか?
以上、第1回勝手にサッカー批評、スポルティング・リスボン編でした。
次は何を特集しようかな。