2013年7月16日火曜日

勝手にサッカー批評④ 帝国崩しへ、大補強を進める古豪

どうも。

今回は勝手にサッカー批評の第4弾ということで、このブログでは初登場のウクライナプレミアリーグに注目していきたいと思います。

そんなウクライナプレミアリーグといえば、09/10シーズンから12/13シーズンにかけて、CLでもすっかりお馴染みとなったシャフタール・ドネツクが4連覇中。ディナモ・キエフ、メタリスト、ドニプロなど実力のあるクラブがひしめく中、”シャフタール帝国”を築いているのです。


そんなリーグに一石を投じようと、今夏大補強を敢行しているのがディナモ・キエフ。ディナモ・キエフといえば、かつてはリーグ9連覇を果たすなど、王者としてウクライナを席巻していたクラブ。シェフチェンコやカラーゼといった選手を輩出してきたクラブでもあります。



しかし、12/13シーズンの成績は3位。近年は悪くても2位以内に入っていたクラブが苦汁をなめることになったのです。しかもリーグ優勝は08/09シーズンを最後に全てシャフタールに明け渡しており、クラブの歴史でもかつてないほどの低迷期に入っているのです(これで低迷期だというのが逆に凄いですね)。

そこで、今夏は覇権奪還のために大補強を推し進めています。移籍市場が開くとすぐにフランスのモンペリエで活躍し、数々のビッグクラブが興味を寄せていたモロッコ人MFヨハネス・ベルアンダの獲得を発表。さらにベルギーのアンデルレヒトに所属し、イングランドプレミアリーグの複数クラブが関心を寄せていたFWデュメルシ・ムボカニ、PSVアイントホーフェンからオランダ代表FWイェレマイン・レンスの獲得も同時に発表し、いきなり周囲を驚かせると、先日フランスのボルドーから、08/09シーズンの優勝に大きく貢献したDFブノワ・トレムリナスの獲得も発表。

右からベルアンダ、ムボカニ、イェレマイン・レンス

トレムリナス

いずれも確かな経験を持ち、今後の成長を期待させてくれる選手たちを次々と獲得。欧州の主要リーグに比べ1か月以上早いウクライナプレミアリーグの開幕に向けて着々と準備をしています。ディナモ・キエフにはもともとクロアチア代表のクラニチャル、ポルトガル代表のヴェローゾ、ウクライナ代表で将来のビッグクラブ行きが盛んに取りざたされているヤルモレンコ、ナイジェリア代表で昨シーズン17ゴールを挙げたイディエが所属しているので、攻撃陣の厚さがリーグ屈指になったのは間違いありません。

一方で王者シャフタールは主力のフェルナンジーニョ、そして12/13シーズン得点王のムヒタリャンをそれぞれ放出。代わりにフルミネンセからウェリントン・ネム、インテルナシオナウからフレッジ、ベレスからファケンド・フェレイラという3人のFW、グレミオからMFフェルナンドといった南米期待の若手を次々と獲得しましたが、彼らの実力はまだまだ未知数ということもあり、ディナモ・キエフが漬け込む隙はたくさんあるのです。もちろん彼らが優勝の最有力候補であることに疑いの余地はないですが。

そしてもちろん、他のクラブも黙っていません。今季初めてCLの舞台に挑むメタリスト、そして安定して上位に食い込むドニプロなど警戒すべき相手は多いのです。

しかし、新シーズンのディナモ・キエフに期待できる部分はとても大きいと思います。これだけの戦力を整え、本気で優勝を狙いにいくでしょうから、ELの舞台も含め皆さんにぜひ注目してほしいクラブです。

新シーズン、ディナモ・キエフの動向から目が離せません。




ということで、勝手にサッカー批評④はこれにて終了です。
ちなみにディナモ・キエフはウクライナプレミアリーグの開幕戦を1-1のドローという痛い結果に終わったそうです。頑張って欲しいですね。


では、この辺で失礼します。