今回は勝手にサッカー批評の第2弾として、欧州のリーグ戦で未だ無敗の2チームを取り上げたいと思います。
そこはどこかというとポルトガルの2つのクラブ、SLベンフィカとFCポルトの2クラブです。
では、ここで両チームの今季ここまで(3/18時点、23節終了)のプリメーラでの成績をおさらい。
ベンフィカ 19勝4分け0敗 60得点14失点 GD46 勝ち点61 1位
ポルト 17勝6分け0敗 52得点11失点 GD41 勝ち点57 2位
ちなみに、3位のブラガは勝ち点が43と、いかにこの”2強”が抜けて強いかが分かります。
この2チームが直接対決した1月のルスでの”クラシコ”は2-2の引き分けという結果でした。
では、この2チームはなぜここまで他を圧倒しているのか。
まずはベンフィカから見ていきましょう.。
ベンフィカ
ベンフィカの持ち味はなんといっても前線の得点力。
エースのオスカル・カルドソと今季ブラガから加入したリマの2トップはプリメーラ1の破壊力を誇ります。
オスカル・カルドソ
リマ
さらに、その2人の得点をサポートする2列目以降の選手もサルビオ、ガイタン、エンソ・ペレスなどといった豪華な布陣となっているのです。
サルビオ
エンソ・ペレス(腕には「安康」と彫られてますね)
一方でディフェンス陣もキャプテンのルイザォン、そしてマンチェスター・ユナイテッド移籍が噂されるエキセル・ガライの2センターは鉄壁。
圧倒的な攻撃力を武器に今シーズンも優勝を争うのがジョルジェ・ジャズス率いるベンフィカです。
ポルト
さて、ポルトはどうでしょうか。
ポルトの攻撃陣は得点ランキング独走中のジャクソン・マルティネスを中心にハメス・ロドリゲスやヴァレラといったクオリティの高い選手が勢揃い。

ジャクソン・マルティネス
ハメス・ロドリゲス
そしてジョアン・モウチーニョとルチョ・ゴンザレスという世界屈指の2ボランチがゲームを創り上げていく形です。
ジョアン・モウチーニョ
ルチョ・ゴンザレス
そしてポルトの最大の持ち味と言えば守備。今シーズンリーグでわずか11失点という記録が示す通り、このチームは素晴らしい組織守備を見せてくれます。
監督は44歳のビクトール・ペレイラです。
このように、ベンフィカとポルトは他のプリメーラのクラブと比べると圧倒的な戦力を持ち、格の違うサッカーを展開します。
今やリーガ・エスパニョーラ以上に”2強”の色が強くなっているプリメーラ・リーガ。
さてこの2クラブのうち、リーガを制するのはどちらになるのでしょうか?
さて、分析していきましょう。
実はこの2チーム、29節(全30節中)が開催される5月12日に直接対決(”クラシコ”)をポルトのホームであるドラガォンで行う予定。ここで雌雄が決するのはほぼ間違いないでしょう。
ではチームごとに。
まずベンフィカですが、この後のリーグ戦ではホームでのリスボン・ダービーが待ち受けています。そしてELを勝ち残っており、クウォーターファイナルではニューカッスル・ユナイテッドとの対戦が決定。ノースイーストへの遠征という少々キツイ日程となっています。が、現在ポルトとは5ポイント差の状況。格下との対決を確実に制し、リスボン・ダービーでスポルティング・リスボンを叩ければ優勝の可能性は高まってくるでしょう。
一方ポルトは21節のスポルティング・リスボン戦、そして23節のマリティモ戦で痛恨のドロー。ヨーロッパのコンペティションからは姿を消したとはいえこの後も”クラシコ”以外ではホームのブラガ戦、そしてアウェイのパッソス戦を控えている厳しい日程。もう1つも取りこぼしは許されない状況です。
よって、このまま行けば優勝はベンフィカになると思います。しかしポルトもまだ無敗。まだまだリーグは熱い戦いを繰り広げそうです。
そして、この先もしばらくはこの2クラブがポルトガルを席巻することになるでしょう。
という内容でしたが、最後まで見ていただきありがとうございます。
これからもポルトガルサッカーをメインにサッカーのお話が出来たら幸いです。
では、また次回お会いしましょう!